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泡盛飲み比べ

 おととしから去年にかけて、これまで30年余のお酒人生を一気に繰り返したというお話は今後稿を改めてだらだら書き込みたいと思っています。今は結果的に前から好きだった泡盛(とバーボン)に戻っています。泡盛に関しては30歳ごろにいろんな銘柄を飲み比べして、当時は久米仙の5年古酒に落ち着きました。でも今回は落ち着き先がけっこうかわってきている様相なので、そのことを書いてみたいと思います。

 今回もいくつかの銘柄を飲み比べて、自分の舌に一番合う泡盛を探しました。
 その過程で、印象に残る泡盛の味にはおおよそみ三つの傾向があると気づきました。

 第一に、シイタケのようなダシの味がするタイプ。
 第二に、ちょっと鋭い華やかな香りが伴うタイプ。
 第三に、こってりしたオイリーな感触があるタイプ。

 ほかに、特に個性のないサラッとしたタイプがありますが、そういうのはつまらないので当初から除外します。
 逆に、すべてを兼ね備えていてとにかく美味しいものもありました。

 上記三つのうちでは、わたしの舌には、第三のオイリーなタイプが一番おいしく感じられました。
 それに該当したのが瑞泉の「青龍 30度三年古酒」です。これは比較的入手性もよく(オーケーストアの定番商品になってるので)、安価なので日用酒として最適だと思いました。

 青龍がおいしく、その次に美味しかったのが「菊乃露 40度5年古酒」でした。これはダシっぽい味のする第一のタイプですが、クドさもなく普通に美味しいです。
 第一のタイプとしては「松藤」の44度荒濾過酒は極端なほどシイタケダシ味だと思いました。正直言ってクドくて美味しくありませんでした。でも、これは数年寝かすと化ける可能性もあると思います。このまま放置して変化を見ていきたいと思っています。
 青龍、菊乃露40度5年古酒に次いで美味しかったのが瑞泉の43度古酒です。これは味は青龍と同じでしたが、舌に絡みつくこってりした感じがなくてより辛口です。数年置くとこってり感も出てくるのかもしれず、そうなれば最高に美味いかもしれません。
 その次に美味しかったのが「黒真珠」という銘柄で、これは上の三種のどれにも該当せずとにかく美味しいタイプでした。ちょっとナッツ感があります。これも保存して古酒になるとすごく美味しくなるかもしれないと思いました。
 
 その次が「久米仙Black 35度」で、これは香りが華やかな第二のタイプだと思います。
 そして、以前にいろいろと飲み比べた際に、一番美味いと思ったのがこれでした。前に最高だと思ったものより美味しいものがいくつも見つかったので、この辺はもう卒業しても良いか・・と思っています。

 泡盛は味の幅がけっこう大きいので、ここに挙げた以外で、「不味い!」と感じたものもいくつかありました。また、普及酒扱いの「島唄」(黒)の15年物の瓶熟古酒が信じられないほどの美味さだったりと、泡盛という酒は奥深く、面白みの尽きないお酒であると再認識しました。

 泡盛は瓶熟して古ければ古いほどいいとも言われますが、明らかに劣化している瓶にも出くわしました。
 新しい詰め日の酒を飲んでもよし、瓶のまま熟成して古酒に、あるいは甕に入れて熟成させてもよし、と、泡盛はとても面白みのある、そしてなにより美味しいお酒です。
 今後も最高に美味い泡盛を探求していきたいと思っています。

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by blumfeld68 | 2022-01-09 02:49 | お酒・料理 | Comments(0)

猫と暮らす日常雑事の備忘録です。ヴァイオリンを弾いたり造ったり、洋書を読んだり、野菜を育てたり、釣りに出かけたりして暮らしています。


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